トラスト・テクノロジーがエレコムにAndroidとBluetoothの技術供与

〜独自技術を活用し、Android スマートフォン向け周辺機器を共同開発〜

 株式会社トラスト・テクノロジー(本社:東京都立川市、代表取締役社長:山本隆一郎)は、エレコム株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:葉田順治)にスマートフォン向けの技術供与を開始し、共同でAndroid携帯電話向けBluetoothワイヤレスキーボード(TK-FBP017BK)の開発を行いました。



 組込み向けシステムの研究開発を行うトラスト・テクノロジーは、PC向け周辺機器の開発と販売を行うエレコムと共同で、 Android携帯電話やiPhoneおよびiPad、iPod touchで動作する周辺機器およびモバイルアプリケーションの製品開発を行う事に合意しました。

 スマートフォンは、AndroidやiPhoneの普及で急速に市場拡大を続けており、今後は周辺機器やアクセサリなどの関連市場も拡大の 一途を辿るものと予想されます。

 将来的にPC向け周辺機器市場に匹敵する次世代の市場として期待され、ハードウェアとアプリケーションが連動した製品が展開可能です。
 技術開発に特化したトラスト・テクノロジーは自社の技術を、周辺機器メーカとして広く市場展開が可能なエレコムに提供する事により、他社にないユニークな製品開発を共同で進めていきます。

 その第一弾として、Android携帯電話で使用可能な折りたたみ式Bluetoothワイヤレスキーボードを開発しました。Androidはタッチパネルでの操作を前提としているために、長い文章を入力する際に、PCに比較して入力時間がかかるという欠点が存在しました。 本製品を用いる事で、Android携帯電話に標準搭載のBluetoothでケーブルレスに接続し、折りたたみ式キーボードからPCと同様に高速な文字入力が可能になります。

【技術的トピックス】

 AndroidはNTTドコモのXperia(エクスペリア)や、ソフトバンクのDesire(デザイヤ)などに採用されていますが、 現時点のAndroid 2.1(バージョン表記)まではBluetoothキーボードの標準規格であるBluetooth HIDプロファイル に対応していません。 そこで当社では、Androidに搭載しているBluetooth SPPプロファイルを応用する事で、独自技術によるワイレス通信を実現しました。 スマートフォンに搭載されているAndroid OSを入れ替える事なく、既存システムのままでワイヤレスキーボードによる外部入力ができる事を特徴としています。
 また、Bluetooth経由の日本語入力にあたり、オープンソース仮名漢字変換システムOpenWnnの独自拡張を行 う事で、PCと同様なキーボードによる仮名漢字変換入力を実現しました。
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